パラオ旅行記(2005.07.24.〜2005.07.28.)

 安藤さん(会社同期の同僚です。)、今年の旅行の行き先は、私のヒントではわからんかったようね。結構、サービスしたつもりだが。。。「安藤さんの知り合いがこれから行くところ、苦労していくところ、もう行ったかもしれない。」
このヒント、山広さんに話したら、「知り合い」というところに問題があると言われてしまった。そうかぁ、確かに知り合っているわけじゃないからなぁ。安藤さんが一方的に知ってるだけだからなぁ。向こうは知らんからね、安藤さんのこと、だって、漫画のキャラなんだから。。。そうそう、その知り合いというのは、何を隠そう、モーニング「ジパング」の角松洋介二佐だったんさ。私は、安藤さんがコミックを買うたびに読ませてもらってるわけですが、最新刊で角松さんがパラオに向かってたじゃん。確か、伊二号とかいう潜水艦で。。次巻のコミックではこの潜水艦が日本海軍に狙われるそうな。まぁ、現行の漫画ではすでにパラオについてるかもしらんけどね。私もびっくりしたよ、コミック読んでて。角松さんがパラオに行くことになったとき、あ、同じじゃんと思ったよん。そんでもって、これは安藤さんに謎をかけるしかないと思いついてしまったわけでした。他にも、時差のない国だとか、そうとうのヒントを出したのだが、残念でした。

 あとは、今TVドラマでやってる「海猿」かなぁ。安藤さんに、この前、海上保安庁の観覧式にさそってもらったじゃん。その影響があって、毎週「海猿」見てるんだよね。あれ見てるとダイビングのシーンがでてくる、でてくる。主人公が潜水士だかんね。見てるとむしょうにやりたくなんだよ、スキューバダイビング。パラオはダイバーの憧れの場所だからね。まぁ、「ジパング」にしても「海猿」にしても、安藤さんからのご推薦みたいなもんだから。

あーー。 あともうひとつあった。3年ぐらいまえに、「プライド17」のチケットをもらったじゃん、安藤さんが行けないとかで。あのときね、実はアントニオ猪木のダーの前にパラオの観光大臣みたいなひとが来ていて、パラオにきてくれとリング上で挨拶をしていたんよ。猪木はパラオに島をもってるからだと思われる。名づけて「猪木島」。そういうわけで、私にとっては、何かと安藤さんにからんでるパラオ旅行、なかなか楽しかったよん。それでは、旅行記のはじまりはじまり。ぱちぱち。

 あ、まだあった。まだあった。パラオは太平洋戦争の激戦地なわけです。太平洋戦争マニアの安藤さんも聞いたことあるんじゃないかな、ペリリュー島。ここには太平洋戦争の遺物がたくさんあるわけです。それからまだ収拾されていない日本兵の遺骨までが。。今年は終戦60年にあたる年。山広さんも戦争マニアで、ここにあるゼロ戦とかを見たかったみたいです。忘れていましたが、私が尊敬するあの川口浩探検隊もここで2回ほど探検をしているという、たいへん由緒ある場所なんです、このパラオ。なかなかナイスな選択だったと自己満足。ここまで安藤さんに関わっているのは、偶然とは思えんなぁ。

 パラオってどこにあんだ?ていう人、結構いますね。日本から真南に3000キロの距離にあります。よって、時差がないわけです。ちょうど、フィリピンの南東ぐらいにある小さな島です。日本からの直行便はなく、グアムで飛行機をのりついでいきます。私はコンチネンタル航空でいきました。日本からグアムまでは3時間。グアムからパラオまではさらに2時間、飛行機で移動します。そうそう、グアムでの乗り継ぎは表示もなにもなく非常ドアのような普通の小さなドアをくぐって、空港内を移動します。なんか、狐につままれたような感覚になります。

 えっと、パラオの人口はたったの2万人でたいへん小さな国です。電話も全て無料で、内線のような状態です。ただし、ホテルからの電話は手数料がとられますが。。どちらかというと、パラオといえば、南国リゾートの派手なイメージを私はもっていたのですが、ちょっとその認識は間違っていたようです。大きなデパートがあるわけでもなく、たいへん静かなのどかな国がパラオのようです。そのため、自然が手付かずに残されているということです。夜は特にやることもなく、TVもチャンネルがほとんどなく、静かな時間をすごしました。というか、夜10時にはもう寝てましたね、われわれ。まぁ、のんびりするには最高ってことです。ほんとに、ゆっくりできました。やっぱ、ハワイとかグアムとかだと、こうはいかないと思いました。誘惑が多くて、ついつい出歩いてしまいますからね。
そうそう、忘れていましたが、パラオでぜひやってみたいことがありました。それは、ヘリコプターの操縦です。実はパラオのパンフレットにヘリコプターの体験操縦というのがあって、ホバリングなどの動作をさせてもらえるというのがありました。そして、操縦証明書なるものももらえると。費用は5万円とちょっと高めなんですが、ラジコンヘリにあこがれている私にとっては、やらずにはいられない内容です。よし、ここは奮発して一発やってみっかー、と気合をいれていました。しかしです。なんとです。現地に行ったら、ヘリコプター関係のツアーの資料がまったく見当たりませんでした。なんで?ここにきたら、ヘリにみんなのるんじゃないの?てなわけで、ガイドさんにもいろいろきいてみましたが、もうやってないんじゃないかとのこと。今年でたばっかりのガイドブックに書いてあるんだから、無いはずがない、と勝手な思い込みから、航空会社に英語で電話してみたんさ。NOVAでの英会話を生かしてね。そこで、聞いたこのひとこと。
We don't have a helicopter any more!

そうなんです。エニー、モア。なんです。もうヘリ、ないってことなんす。何があったんかまではわかりませんでしたが、多分、事故なんか資金繰りなのか、とにかく、もうなかったんです。がっくし。orz。


2日目。
さて、自由行動の初日はカヤックツアーに参加しました。85ドルでした。この写真はパラオパシフィックリゾートのマリーナです。ここがほとんどのオプショナルツアーの出発点になります。
大きなモータボートでロックアイランドまで移動し、この二人のりのシーカヤックにのりこみのんびり散策するわけです。食虫植物のウツボカズラなどがたくさん生えていました。そうそう蟹なんかも岩場にたくさんいるわけですが、あんまし夢中になりすぎてしまい、カヤックが転覆して、海中へ投げ出されてしまいました。安全具無しのまま。ちょっと慌てましたが、浅かった。しかーーーし、大切な双眼鏡が水没してしまいました。おっと、危ない、今年買ったばっかしのビデオカメラはというと、モータボートにおいてあって、助かった!あぶねぇぜ。
このカヤックツアーは午後シュノーケリングをするわけです。海は深いのでしっかり救命具をつけて海にはいりました。海がとても透明で日光に照らされた海中はキラキラ輝いていました。でも、突然のスコールに襲われてしまいました。スコールが降ると、雨だけじゃなくて、気温も一気にさがって、波も高くなるんですよ。寒かったです。
このツアーに参加していたのは、私たちともうひと組、新婚カップルでした。二組が海でガイドさんから話をききながら、シュノーケリングを楽しんでいたわけですが、ここで大事件発生。それも同時多発てなわけでした。

なんと、海の中で不覚にも尿意をもよおしてしまいました。海の中でやろうとしても、脳がトイレと認識しないみたいで、ぜんぜんでません。これを読んでいるみなさんはプールとか海んなかでトイレできますか??私はできないみたいです。そういえば、小学校のとき、プールでやったことがあったが、それが最後。しょうがないので、陸に上がって海の近くの岩場でトイレをしたわけです。しかし、残念なことに、そのおしっこが海に流れてしまいました。そうです。新婚カップルさんはこの時、海のなかにいたわけで、私のおしっこのなかにいたことになります。合掌!ちーん。
もうひとつの事件とは、くらげに刺されたことです。くらげは刺す、刺すといわれているわけで、私も知らなかったわけではありません。くらげを見つけた時、刺されないようにと十分注意していたんです。距離をとって。ところがです。くらげの本体ではなく、その触手って、本当に長かったんです。十分距離があったように見えたのですが、突然、やられました。手に痛みを感じたかと思うと、みるみる手の感覚がなくなっていったんです。びっくりしてガイドさんに話したら、すぐに薬を塗ってくれました。すぐ直るといわれましたが、ずいぶん長い間しびれていました。いやぁ、びっくりしたなぁ。くらげに刺されたのはこれが生まれて初めてでした。おしっこの海を泳いでいたあのカップルの怨念に違いない。間違いない(長井秀和風)。
3日目はファンダイビングツアーに参加しました。105$。私はダイビングの器材をなんにも持ってないんで、全部レンタルしました。レンタル代は確か50$。この器材レンタルがあんなことになろうとは。。このツアーでは2ポイント潜りました。沖縄以来、久々のダイビングでちょっと不安でしたが、ドラマ海猿を見ている影響で、やりたい気持ちでいっぱいだったわけです。なんといっても、パラオといえば泣く子もだまるダイビングのメッカですから。
1ポイント:ジャーマンチャンネル。
エントリー時間:10:30〜11:10(40分)
気温      :31℃
水面水温   :28℃
タンク圧力   :200→70
最大深度   :20m
ナポレオンフィッシュを見ました。
ここには、マンタがいるそうですが、残念ながら、会えませんでした。
2ポイント:ビッグドロップオフ。
エントリー時間:13:30〜13:10(40分)
気温      :31℃
水面水温   :28℃
タンク圧力   :200→70
最大深度   :20m
サメを見ました。
ここは50mぐらいの水深があるところで、20mぐらいのところを、壁沿いに進みました。宇宙遊泳の気分だった。途中、大きな鉄球がありましたが、あれは、なんだったんだ??
パラオでは、ボートでポイントまで行き、水中の潮の流れに沿って進み、浮上した時にまたボートでひろってもらう「ドリフトダイブ」という潜り方が基本です。確かに、海の中は流れがあり、初心者の私にとっては姿勢を保つのがちょっと難しい感じがしました。そのため、海底の砂や珊瑚を手でつかむこともしばしば。そうでもしないと、不安定で潮に流されてしまいそうになります。で、です。私は器材を全てレンタルしたんですが、手袋は含まれていなかったんです。でです。手でいろんなところをつかんだため、全ての指の指先の皮がむけてしまいました。さんごとか表面がトゲトゲになっていて、たいへん危険なんですよね。先に言ってくれよ。そういうことは。それならそれで手袋を出発したときに、買っといたんだから。この傷の痛みは帰国後も結構続きましたね。パソコンのキーボードを押すと激痛がはしったんですよ、1週間ぐらい。
せっかくパラオに来たんだから何か地元の珍しいものがないかと飲食店へ行ったんです。パラオはタロイモとかが有名なようです。メニューに奇妙なモノを見つけました。フルーツバットです。バットとは蝙蝠(こうもり)のことです。パンフレットを見るとフルーツのみを食料とするたいへん衛生的な蝙蝠でこのあたりの珍味のようです。メニューにはフルーツバットのパイとありました。パイなんで、肉を細かく切って、パイに入ってるんだろうなぁと思っていました。しばらくしてそのパイが出てきました。ラーメンどんぶりのような容器に卵の薄皮のようなものでふたがしてありました。その皮に切れ目をいれて、中をのぞくとスープでした。パイというか、スープじゃんと思いながら中をみていると黒い物影がその中に。何これとほじくり出してみると写真のように蝙蝠が一匹まるごとはいっていたのでした。うわーーーー!!衝撃が走りました。ちょっと食欲もなくなりました。げんなりです。しかし一応、好奇心もあり食べることにしました。一体どうやって食べるんじゃいと悩んでいると店のひとがやってきて切ってくれました。まずは頭蓋骨を割って中にある小さな脳みそ取り出し、丁寧に二つにわけて、皿にいれてくれました。確かに小さいですが脳みそのような模様がありました。無味でした。その後、肉とか肝臓(レバー)とかを食べました。特別な臭みはなく、なんというか、鶏肉でした。それにしても、この写真のように非常にグロテスクです。グアム、サイパンなどでも食用とされているそうです。
4日目:ペリリュー島歴史探索ツアー(120$)
ペリリュー島は太平洋戦争の激戦地として知られています。島のいたるところに戦争の遺物が残されています。ペリリュー島へは本島から小型ボートで約1時間程度の距離です。あの川口浩探検隊もこの島を訪れ、日本兵の遺骨探索をおこなっています。私たちも戦争時に日本軍によって使われていた洞窟を案内されましたが、中にはなんと人骨が残されていました。
左の写真はゼロ戦の残骸です。羽の部分には赤い日の丸が戦後60年経つ今でもうっすらと残っていました。この島に小型ボートで移動している間にも海の中にゼロ戦が沈んでいました。戦争初期はそのすばらしい運動性能により快進撃を続けたゼロ戦ですが、その後アメリカ軍により対策法が徹底研究され、次々と撃墜されてしまったようです。しかしその技術は戦後復興のカギとして役立つことになったと、プロジェクトXでやってました。
左の写真は日本軍の地雷にやられ、ひっくり返ってしまっているアメリカ軍のシャーマン戦車です。ガイドさんに特別に案内してもらいました。昔作ったプラモデルのシャーマンがこんな状態になっているとはびっくりです。車体の裏の部分は地雷の爆発で破壊されていました。この周りには今なお地雷が埋まっている可能性がありたいへん危険です。
ここは撃墜されたアメリカ軍の飛行機の残骸が放置されていました。鉄板のさびなどをみていると、これが60年なんだと実感がわいてきます。これはアメリカグラマン社製ヘルキャットと呼ばれる飛行機で戦時中にたくさんのゼロ戦を餌食にした、いわゆるライバル機のようです。戦争反対!

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