1.1次試験対策


       各設問への勉強法

1)語彙問題、熟語問題(目標解答時間15分)

     単語の暗記は避けては通れません。
     1万語以上の単語が絶対に必要です。
     普段から、高度な英語文章を読んでいる人をのぞいては、とにかく暗記あるのみ。
     1級レベルの単語を身につけるためには、ものすごい量の英語にふれる必要があります。
     しかし、時間が限られている以上、暗記は不可欠だと思います。
     この暗記作業があるために、多くの人が英検1級を敬遠しています。
     以下に推奨書籍をご紹介いたします。
     難易度は高いですが、暗記して絶対無駄にはなりません。
     英字新聞などで必ず見かける単語ばかりです。

 1.新聞・雑誌”よく出る”英単語  ssコミュニケーションズ  1300円
      単語数5252。この本を抜いては英検は語れません。

 2.1級必須単・熟語2300      旺文社           1200円
      この本を暗記してから、1次に合格できる気がしてきました。

     さて、これらの単語をどうやって暗記するかが問題です。
     私のやった方法をご紹介いたします。

     基本的にまず、各ページ毎に、英語→日本語ができるようにしました。
     各本は200ページ以上ありますので、その回数だけ繰り返します。
     しかし、各ページには10以上の単語がのっています。
     どうやって暗記するのかというと、私の場合は勝手な語呂合わせをつくりました。
     受験時代に、英単語連想記憶術という本を2冊暗記したことがありました。
     邪道ではありますが、効率的に暗記することができます。
     この方法では、発音がわからないとか、実際に身に付かないとかいう人がいます。
     しかし、私は実際にやってみて、自信をもっておすすめできます。
     この暗記法は、単語へ慣れるのにとても良い方法だからです。
     もし、この単語を実際に見かけたとすると、そこで思い出し、今度は単語として再暗記できます。
     つまり、ごろ合わせ暗記はそのきっかけにすぎないのです。
     実際、私も雑誌などを読んでいて、この暗記法で覚えた単語に幾度となく出会っています。
     そのたびに前に見た単語だと気がつき、その後は語呂合わせなしに意味がわかるようになります。
     だんだん、ごろあわせが不要になっていきます。
     とにかく、1級にでてくる普段、めったにおめにかからない単語になれる必要があるのです。

     私がつくった語呂合わせ(ほんの一例)

            acerbate   朝ベーっと怒らせる。     怒らせる。いらだたせる。
            ado      あ、どんちゃん騒ぎ       騒ぎ
            amnesia   あ、虚しいわ、記憶喪失    記憶喪失、健忘症
            anemia    姉ミーは貧血          貧血、無気力
            blare     ブレア首相、がなりたてる   がなりたてる。
            carcinogen  母死の原因、発ガン物質  発ガン物質
            consort   この僧とつき合う。       つきあう。交わる。
            contumely このチュー無理とは侮辱     侮辱。無礼。

     まずこの暗記方法で、本をページ毎に暗記していきます。
     次に、本の索引をコピーして、記憶の再チェックをします。
     ここまで、できたら、語呂合わせするよりもそのまま暗記したほうが簡単なものもでてきます。
     そういうのは、語呂合わせを忘れればいいのです。
     こうなれば、しめたものです。
     あとは、多読をおこない、できるだけ難解な単語に出くわす努力をします。

2)空所補充(目標解答時間20分)
3)内容真偽(目標解答時間35分)

     これらの長文問題は速読が要求されます。
     しかし、私は特別に速読の練習をやりませんでした。
     読解問題対策としてやったことは、多くの文章に接したことでした。
     具体的にいいますと、「Japan Times」を休みの日にキヨスクで買い、熟読しました。
     読む量は1日2ページ分は必ず読むようにしました。
     知らない語彙がでてきた時はかならず辞書で調べました。
     速読とは相反する内容ですが、続けていくうちに英文に慣れてきて読む速度が自然と早くなりました。
     同時に語彙の増強にもつながったと思います。
     この勉強を試験前2ヶ月は続けたと思います。
     余裕がでてきたら、editorialなどの欄も読んでいたと思います。

     あと是非述べておきたいことがあります。
     それは、3)内容真偽では必ず先に選択枝をあらかじめ読んでおくことです。
     昔は私の正答率は低かったものでした。
     突然、選択枝を先に読むようになってから、正答率が上がったと記憶しています。
     とにかく、やってみてください。
     本文を読むときに、あらかじめ選択枝が頭に入っていると、理解度がぜんぜん違います。
     また、選択枝を読むときにはかならずキーワードには印をつけることです。
     本文を読むときにキーワードを見つけたら、また、迷わず印をつけてください。
     問題用紙をどうしようと受験者の自由です。
     高い受験料を払っているのですから。

4)大意要約(目標解答時間15分)

     漠然と要約していては高得点は望めないようです。
     まず、各段落で重要な文章に下線を引いていきます。
     そして、まず、全体をまとめるために自分なりにタイトルを決めます.
     できれば、サブタイトルもつくります。
     その後、タイトルを見失わないように下線を引いた文章をつなぎあわせていきます。
     タイトルは解答欄には書いてはいけないようです。
     参考として、問題用紙にかくといいと思います。

5)英作文(目標解答時間10分)

     1級の英作文はレベルは高くないように思われます。
     最近の出題傾向をみますと、手紙文が多いようです。
     過去問題ぐらいは必ずチェックしておくべきです。
     しかし、1級の受験者のレベルではあらためて、猛勉強ということもないと思います。
     だからこそ、差がつきにくく、ケアレスミスだけは避けたいものです。
     採点が減点法なので、できるだけ、簡単な表現を心がけるべきだと思います。

6)リスニングテスト(会話理解、英文理解、英問英答)

     スピードが速く、難解なイディオムも多く含まれていて難しいです。
     市販の問題集のカセットは実際の問題よりやさしくできています。
     本番はもっと難しいので、注意が必要です。
     まず、筆記問題を3分早く終わってください。
     この3分で、リスニング問題の選択枝に目を通してキーワードをチェックしてください。
     それを手がかりに音声に集中してください。
     迷っている時間はありません。
     わからなければ、きっぱりあきらめて、次の問題の選択枝を読んだほうがいいとおもいます。
     また、英問英答ではメモをする時間がありません。
     どうしてもメモしたい人は言葉ではなく、絵や記号で書くことをおすすめします。

 その他

     上記勉強の他に英検1級の専門予備校に3ヶ月ほど通いました。
     ハロー通訳アカデミーの英検1級受験コースです。
     週1回、土曜日でした。
     クラスでは最初に小試験を行い、後半はその解答でした。
     本試験と同様の問題形式でとても良い練習になりました。
     この小試験の質はとても高くとても役に立ちました。
     講師の方々の教え方もユーモアをまじえて、退屈しませんでした。
     土曜日の朝、眠い目をこすって通いましたが、毎週、楽しみでした。
     小試験の結果は次の週にはランキングとして発表され、自分の順位に一喜一憂したものです。
     小試験にはリスニングテストも含まれていて、市販の教材では不十分な部分を補えます。
     その問題に使用されたテープは毎週もらえるので、家で繰り返しきくことができました。
     また、本試験とまったく同じ形式の模擬試験もおこなわれます。
     時間配分など、本番さながらに、練習することができました。
     本ホームページの内容も、私がこの予備校に通ってならった内容が含まれています。
     私の1次試験合格はこの予備校に負うところが大きいと思っています。

2000.06.04.更新
2000.07.22.更新